エネルギー政策は誰のために 政府か国民か「東京に原発」で活発な論議を メキシコ続く大統領

 経済産業省が2040年度を目標にしたエネルギー基本計画の骨子案を固めました。2040年度の電源は再生エネルギーが過半を占めるものの、原子力発電所への依存に回帰します。安定した電力供給と脱炭素化を両立するため、これまでの「可能な限り依存度を低減する」との表現を削除して再生可能エネルギーと原子力を「最

プラスチックの環境汚染防止に国際条約は不要!消費者自らが実践しましょう

 プラスチックによる環境汚染の防止を目的にした初めての国際条約が合意に失敗しました。交渉は難航必至とみられていましたが、なんとか格好はつけるのかなと期待していました。見事に外れました。プラスチック製品の汚染は世界中で深刻度が増しているだけに、合意というよりは問題解決に向けて一歩でも前進して欲しかった

オーロラとなったCOP29 地球温暖化と巨額資金のはざまに揺れる光と影に 人間は眺めるだけ

 なんとも心象の悪いCOPになりました。予想通りといえば、少しは残念な思いが消えますが、誰もが納得する結論ではありません。国連の気候変動枠組み条約締約国会議(COP29)は11月24日、先進国から途上国に拠出する気候変動対策費を2035年までに少なくとも年3000億ドルに増やすことで合意しました。目

COP29 気候変動対策が資金争奪戦にすり替わる 討議は「コップの中の嵐」に

 国連の気候変動国際会議(COP29)が11月11日、アゼルバイジャンの首都バクーで開幕しました。案の定というか、残念というか。COP29のHPには「緑の国に向けて連帯を」と大きく掲げられていますが、早くも分裂し始めています。この3年間、エジプト、アラブ首長国連邦(UAE)、そしてアゼルバイジャンと

日本でも内部告発で企業、組織が変革する動きは加速するか 消費者庁が刑事罰を検討

 日本の内部通報者への保護策がようやく前進します。消費庁は企業や役所などで不正を内部告発した人物に対し解雇や懲戒などで処分した場合、刑事罰を課す方針を固めました。欧米では経営者や企業など組織的な不正を内部告発する動きが広がっており、最近では2021年には代表的なソーシャルメディアのフェイスブックの内

100億匹のズワイガニが死滅 被害額は20兆円? 地球温暖化の衝撃は止まらない

 かなり衝撃でした。米国の海洋大気局の調査によると、2021年に北極海の南にあるベーリング海で約100億匹のズワイガニが死滅したそうです。原因は海洋熱波と地球温暖化の影響でベーリング海が亜寒帯の域になってしまうという本来ならあり得ない気候変動に見舞われていることです。当然、海の中の生態系を中心に大き

衆院選挙、異常な猛暑や豪雨は票にならない!?気候変動対策が公約に盛り込まれない不思議

 日本にようやく秋が訪れて来ました。2024年の夏は気温35度を超える猛暑日が北海道でも当たり前のように何ヶ月も続き、春夏秋冬を満喫できる日本の四季のリズムは完全に崩れてしまったようでした。もっとも、猛暑の後の秋は短期間で終わるのが最近の常。そんな季節感が寂しいというか、地球温暖化による気候変動の恐

神宮外苑の再開発、多くの声を聞き「公共の空間」を問い、街を創る時

 三井不動産が9月28日に東京・明治神宮外苑の再開発事業について説明会を開きます。対象は港区と新宿区の住民や事業者です。明治神宮外苑の再開発事業を巡っては大量の樹木伐採などに批判が集まっていますが、事業者4者の代表を務める三井不動産は東京都に伐採本数をさらに減らす見直し案を報告しており、実現に向けて

イスラエルの博物館、展示品が壊されても保護せずに展示「個人を信頼し、尊重する」を貫く

 日本でも海外でも旅行に行けば、必ずといってと良いほど訪問先の美術館、博物館に向かいます。地域の皆さんが誇る歴史、美術品を間近に体感できるうえ、思いがけない刺激を受けることが多いからです。数千年の時間を感じさせない展示品から、「人間って生きているんだなあ」と実感する時間がとても好きです。貴重なもので

個人情報の漏洩250万件 信用を捨てた損保にESGは手に負えない持続不可能な経営だった   

 驚きはありませんでした。中古車販売のビッグモーター事件でもう経験済み。損害保険会社は、顧客の信頼を裏切ることに罪悪意識を覚えていないことが改めてわかりました。損害保険はじめ金融機関は、信用が最も大事な資産です。ところが、なんの躊躇もなくどこかへ置き去りにしてしまい、忘れてしまったかのようです。金融

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