ESG・SDGsとマネー① 新しいルール作りはオープンソースと翻訳能力を忘れずに

 ESG、SDGsを冠した投資の話題が増えています。地球温暖化の影響を反映しているのか、世界各地でこれまで経験しなかった自然災害に襲われています。誰もが地球温暖化の怖さを身近に感じ、不安を覚えています。環境、ライフスタイルの変化、解消でいない世界の南北問題、人権の平等など。ESGやSDGsと言えば、

ヘラルボニーと味の素AGF 知的障がい者のアートをドリンクディスペンサーに

 ヘラルボニー(盛岡市)と味の素AGF(東京都渋谷区)が9月1日から「アートドリンクディスペンサー」の設置を始めます。ヘラルボニーは、知的障がいのアーティストと契約して新たなアートの提示に努力しています。味の素AGFは会社オフィスなどでコーヒーなどを主力に提供するドリンクディスペンサー(給茶器)を設

ジャパネット、スターフライヤー出資 地方創生モデルに

 通信販売の大手、ジャパネットホールディングス(長崎県佐世保市)が北九州市を拠点とする航空会社、スターフライヤーに出資しました。航空機内の販売やエンターテインメント、旅行商品などを拡充する狙いです。ジャパネットの創業者、高田明さんは本業の通販以外でもBS放送への進出、JリーグのV・ファーレン長崎の経

JFE 高炉から電炉へ 脱炭素の覚悟 過去の栄光と葛藤の末に Eco*Ten 6・5点

 JFEスチールが高炉1基を電炉に転換する方針を固めたそうです。高炉は鉄鉱石とコークスを原料に還元反応を起こして高品質の鉄を生産しますが、CO2を大量に排出します。これに対し電炉は鉄スクラップを電極で溶かすため、CO2排出量を大幅に抑制できます。しかし、鉄鋼業界にはヒエラルキーがあります。高炉には明

政府、原発推進へ大転換 及び腰から本腰へ 本気度をEco*Ten 10点満点の3・5点

 岸田首相が原子力発電所の建設推進に舵を切りました。2011年の東日本大震災による福島第一原発事故は福島県を中心に甚大な被害を与えるとともに、原発推進の流れを止めました。国民から安全の徹底策を求める声は強く、その後も東京電力など原発を運転する事業会社の不祥事が加わり、与野党も含めて原発に対する見方は

「セミしぐれ」を残す自信がありますか?都市の農地、樹木は消え続ける

 宮城県の秋保温泉に近いキャンプ場で家族とテントを張って宿泊した時です。前夜はまだ小さい息子と一緒にBBQを楽しみ、真っ赤に焼けた炭の残り火で温めたお湯を焼酎に継ぎ足し、そして継ぎ足して気持ち良く酔って寝ました。翌朝、突然の大音量に目を覚めました。森中のセミが一斉に鳴き始めたのです。朝5時ごろ、夜明

明治神宮外苑の木の伐採、自然と人々が離れていく 再開発会社のSDGsはどこへ 

 東京だけの問題だろうか。 東京・明治神宮外苑地区が再開発で揺れています。地区の象徴とも言えるイチョウ並木の多くが伐採されることに対し、反対の声が上がっていました。再開発を請け負う事業会社は当初計画1000本程度を伐採する予定でしたが、550本にまで減らす案を提示。8月16日に開催した東京都

日本製鉄 シアン流出の報告漏れ ESG経営の評価漏れもあぶり出す 

 改めてESGやSDGsに関する経営評価の難しさを痛感しました。日本製鉄が千葉県君津市の工場から有毒物質シアンを流出させ、しかも法定基準値を超えた検査結果39件を3年間以上に渡って公表していないことがわかりました。またシアン流出以前に工場から吐き出された脱硫液の検出についても、高い検出値を無視して低

JurassicWorldと共生できるか、それとも人類がJurassicWorldになるのか

はたして、地球を支配するのは人類か、恐竜か、それとも共存を選ぶのか・・・。シリーズの壮大なる終焉を見届けよ(ジュラシック・ワールド/新たなる支配者のパフレットから) というわけで、映画を見てきました。小学生の時に恐竜にハマって以来、ゴジラ、モスラの映画とともに地球と生物の世界観を養ってきました。

ESG・SDGsの経営 金融サービスと製造業を並べて評価するのは公平か

 SDGsやESGを評価基準にした企業経営の調査が増えています。地球環境問題は世界的な関心事だけに、調査の実施主体は大手会計事務所やシンクタンクにとどまらず、新聞や経済誌などさまざま。幅広い層からの反響が大きい証です。ESGなどをテーマに設計した投資商品もどんどん増えています。投資効率の良さを重視し

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