日揮 スシローなどとSAF生産、ESG・SDGsが背中を押した驚きの提携

  正直、驚きの提携です。プラントの日揮ホールディングスが回転すし店「スシロー」などを経営するフード&ライフカンパニーズなどと組んで、環境負荷が低いSAFの生産に取り組みます。日揮は石油や石油ガスを精製するプラントを設計・製造する世界的なプラントメーカー。ビジネスの相手はサウジアラビアなど世界のエネ

神宮外苑に???の並木、「都民が共感するように」都知事が本気なら、再開発事業者は無視できないはず

 東京・神宮外苑の再開発問題に出口が見えません。3月下旬、神宮第二球場の解体工事が始まり、再開発事業が本格着工しましたが、樹木伐採などが伴う工事内容に対する大きな批判が収まりません。都知事は「都民の共感を得るように」と2度目の要請 東京都の小池百合子知事は4月7日の記者会見で「都民の理解や共

経産省が国交省を行政指導する日は近い?! 企業の人権侵害の手引き公表

 経済産業省は4月4日、「人権デューデリジェンス」を公表しました。企業は販売、部品などの事業を通じて幅広い企業と関係していますが、下請けなど系列の序列や力関係による人権侵害、あるいは調達や販売などで関連する企業による人権侵害を防止するのが狙いです。経済のグローバル化により広大なサプライチェーンで構築

ESGと経営戦略①マクセル が全固体電池の先駆に エネルギーのスマホ化を加速

 ESGは今や、経営計画にとって欠かせないキーワード。東証に上場する企業の経営計画を覗けば、ESG、SDGs、あるいはサスティナビリティという文字が飛び交っています。高度経済成長期から2000年代まで、企業経営は高い収益力を維持すれば、企業の評価は高まり、株価は上昇してきました。しかし、この評価軸は

合成燃料 カーボンニュートラルの脇役が主役へ 日本の産業政策が試される

 日本の政策力が問われる時代が到来しました。欧州連合(EU)が自動車用エンジンの燃料として環境負荷が低い合成燃料の利用を正式に決めました。合成燃料の研究開発、実用化はすでに始まっていますが、生産や供給体制の整備などはこれから。同じ自動車立国である日本がどのような産業政策を展開するのか。立案・実行の国

e-Fuelが映し出す日本のEco*Ten 再生エネ拡大に弾み、北海道が”映える”

 環境負荷を減らした合成燃料「e-Fuel」が改めて脚光を浴びています。欧州連合(EU)が2035年から新車すべてを電気自動車(EV)に切り替え、エンジン搭載車の販売禁止を決めていましたが、e-Fuelを利用するエンジン車の販売を認めることにしました。ドイツなど自動車産業が経済の基幹の国々にとってエ

不二製油 違法な森林乱伐を監視、輸入原料のESGが企業の生命線に

 不二製油グループ本社は途上国の環境破壊を抑制するため、宇宙からの画像分析を使って森林などを違法に伐採していないかを監視する取り組みを始めます。途上国の経済は農業が基幹産業。輸出を増やす目的で森林を乱開発し増産する動きが止まらず、途上国の自然破壊が加速する原因の一つと批判されています。欧米や日本では

経営計画でeスポーツを楽しむ 株主は仮想空間浮遊し、謎解きに知恵を巡らす

 新年度が始まる4月。東証の上場企業が相次いで新しい経営計画を発表しています。これからの3年後、5年後の道筋を提示して自社の株式、投資計画に魅力を感じてもらう狙いですから計画内容はもちろん右肩上がり。増収増益への明るい成長への道筋が示されています。経営計画はカタカナと英語ばかり 東証のTDn

カルビー Eco*Ten6・8点 ESGの先進モデル・農工一体を再構築 自らの改革力が問われる

 カルビーをEco*Tenします。 カルビーはポテトチップスなど成長を支えた主力商品の多くがじゃがいもを素材としています。日本のじゃがいもの15%を消費するほどです。早くから北海道などで農家と契約を結び、素材の生産と製品の生産を一体化する当時としては画期的でした。「掘り出そう。自然の力。

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