COP29 気候変動対策が資金争奪戦にすり替わる 討議は「コップの中の嵐」に
国連の気候変動国際会議(COP29)が11月11日、アゼルバイジャンの首都バクーで開幕しました。案の定というか、残念というか。COP29のHPには「緑の国に向けて連帯を」と大きく掲げられていますが、早くも分裂し始めています。この3年間、エジプト、アラブ首長国連邦(UAE)、そしてアゼルバイジャンと
国連の気候変動国際会議(COP29)が11月11日、アゼルバイジャンの首都バクーで開幕しました。案の定というか、残念というか。COP29のHPには「緑の国に向けて連帯を」と大きく掲げられていますが、早くも分裂し始めています。この3年間、エジプト、アラブ首長国連邦(UAE)、そしてアゼルバイジャンと
かなり衝撃でした。米国の海洋大気局の調査によると、2021年に北極海の南にあるベーリング海で約100億匹のズワイガニが死滅したそうです。原因は海洋熱波と地球温暖化の影響でベーリング海が亜寒帯の域になってしまうという本来ならあり得ない気候変動に見舞われていることです。当然、海の中の生態系を中心に大き
日本でも海外でも旅行に行けば、必ずといってと良いほど訪問先の美術館、博物館に向かいます。地域の皆さんが誇る歴史、美術品を間近に体感できるうえ、思いがけない刺激を受けることが多いからです。数千年の時間を感じさせない展示品から、「人間って生きているんだなあ」と実感する時間がとても好きです。貴重なもので
おいしいワインが全国各地で生産され、とても身近になってきました。半世紀ほど前なら、日本でワインといえば山梨県、ブランドなら甲州園がとても有名でした。ところが、地球温暖化のせいなのでしょうか、もう10年以上も前からぶどうを育てる土地は山梨県では気温が暖か過ぎて、長野県で生産したぶどうが使われていると
ニュージーランドは温室効果ガスの発生源である家畜のげっぷや尿に対する世界初の課税計画を取りやめることを決めました。「げっぷ税」とも呼ばれましたが、2022年に当時のアーダーン労働党政権が温暖化ガス排出削減策の一環として25年からの実施を決めたものの、飼育する農家は経営に打撃が及ぶと強く反発していま
パリのシャンゼリゼ大通りが様変わりします。凱旋門からコンコルド広場までの1880メートルの街区は世界で最も美しいとフランス人が自慢する世界の観光名所です。しかし、現在は観光客と車で溢れ、パリ市民には遠い存在になってしまいました。パリ市は市民が再び気軽に立ち寄る空間に戻すため、車線を半減して
日本の女性の地位が国際基準で見ると、かなり低い。こういう結果を聞いても、驚かなくなってきました。この鈍感さが決して良いとは思えませんが、毎年さまざまなメディアやシンクタンクが公表する指標が念押しします。直近ではエコノミストの「ガラス天井指数」。日本はOECD29カ国のうち27位。最下位から数えて3
日本の小売業でも始まる未来を見た気がしました。NHKニュースで紹介されたフランスの「助け合い商店」です。仕組みはそんなに難しくありません。同じ商品に価格が3種類設定され、値札は「安い」「標準」「助け合い」。通常の定価は「標準」に相当するのでしょうか。商品を購入する消費者はそれぞれ自らの所得に応じ
2023年は史上最も平均気温が高い年になるようです。欧州連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」によると、1ー11月までの世界の平均気温は産業革命が始まる1850ー1900年の平均気温に比べ1・46度高く、過去最高を記録しました。直近で見ても、1ー11月の気温は2016年の同時期
「あれ、大丈夫なの?」。そんな素朴な疑問が浮かんだものです。2023年11月30日、国連の気候変動会議COP28はアラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開幕しました。石油、ガスの化石燃料を産出する中東諸国の本拠地で地球温暖化、気候変動を防止する国連の国際会議でどんな議論が展開されるのか。世界の石油・